トランプ氏とロシアの共謀「見つからず」、捜査報告書の概要公表

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バー司法長官が、ロシアによる大統領選への介入を調べていた捜査の報告書について概要を明らかにした/Win McNamee/Getty Images

バー司法長官が、ロシアによる大統領選への介入を調べていた捜査の報告書について概要を明らかにした/Win McNamee/Getty Images

ワシントン(CNN) ロシアによる米大統領選への介入問題を調べていたマラー特別検察官の捜査報告書について、バー司法長官は24日、トランプ大統領の陣営や関係者とロシアとの共謀は立証できないと結論付けていることを明らかにした。

マラー氏が22日にバー氏に提出した報告書の概要を、バー氏が議会への書簡で説明した。

バー氏は4ページの書簡の中で、2016年大統領選で複数のロシア関係者がトランプ陣営への支援を申し出たのに対し、同陣営やその関係者がロシアと共謀または連携した事実は見つからなかったとしている。

またトランプ氏の司法妨害疑惑をめぐるマラー氏の捜査については、トランプ氏の行動に不正な意図は確認できず、同氏が罪を犯したとの判断には至らなかったが、無実を証明してもいないと述べた。バー氏とローゼンスタイン司法副長官はこれを踏まえ、トランプ氏を司法妨害で訴追するには証拠不十分との判断を下している。

バー氏によると、マラー氏はこれ以上、新たな訴追を提言していない。

トランプ氏はこれを受けて「共謀なし、司法妨害なし。完全かつ全面的な潔白だ」とツイート。別荘のあるフロリダ州パームビーチで記者団にも同様のコメントを出し、「違法なタックルは失敗だ」と語った。

一方、野党・民主党はバー氏に対し、マラー氏の報告書の全文や関連の証拠を議会に公開するよう要求している。下院司法委員会のナドラー委員長は24日、バー氏に近く同委員会での証言を求める方針を示した。

バー氏は今後、マラー氏の協力を得て報告書から機密情報を削除し、そのうえでできるだけ多くの内容を公開すると表明した。

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