ロシア疑惑、特別検察官の捜査が終結 司法長官に報告書提出

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ロシア疑惑、特別検察官の捜査が終結

ワシントン(CNN) 米司法省は22日、マラー特別検察官による捜査が終結し、マラー氏がバー司法長官に捜査報告書を提出したと明らかにした。マラー氏はロシアの米大統領選介入やトランプ陣営とロシアの共謀、司法妨害の疑惑を調べていた。

22カ月に及んだ捜査では37人を起訴。7人が罪を認め、1人は公判で有罪となった。司法省高官は、特別検察官によるこれ以上の起訴はないとしている。

バー氏は議会宛ての書簡で、マラー氏から機密扱いの報告書の提出を受けたと明らかにした。報告書ではマラー氏のチームが捜査対象とした人物の起訴、不起訴の判断について詳しく説明されているという。

バー氏はまた、特別検察官の主要な結論を「今週末にも」議会に通知する可能性があると表明。司法省当局者によると、議員はバー氏から書面の形で結論部分を受け取るとみられている。こうした内容は一般にも開示される見通し。

ホワイトハウスのサンダース報道官は声明で、次のステップはバー司法長官に委ねられており、プロセスが進むことを期待していると表明。「ホワイトハウスはマラー氏の報告書を受け取っておらず、説明も受けていない」とも述べた。

特別検察官の捜査終結で、トランプ政権の激動の章のひとつが終わりを迎える。ただ、これが新たな章の始まりとなり、捜査内容の開示範囲や議会民主党からのさらなる調査要求をめぐって議会が紛糾する可能性もある。

マラー氏の報告書が大統領に対してどのような意味を持つのかは現時点で不明だが、トランプ氏自身が召喚され特別検察官のチームの尋問を受ける事態を避けられたことは、トランプ氏や同氏の弁護団にとって大きな勝利となった。

ウィキリークスによる対立候補クリントン元国務長官に打撃を与える情報開示への関与や事前の察知、司法妨害などについてマラー氏が下した結論は不明だ。ただ、トランプ氏側は刑事訴追に至らなかった事実が大統領による不法行為がなかったことを示す証左だと主張すると予想される。

今後議会の動きで注目されるのは、マラー氏の報告が下院での大統領弾劾(だんがい)手続き開始につながるかどうかだ。

民主党のペロシ下院議長は今月初め、大統領の弾劾は価値がないと発言した。ただ、報告書の内容次第では下院民主党のリベラル派から弾劾を求める声が高まる可能性がある。

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