トランプ大統領がグーグル批判、「悪いニュースばかり」
ロンドン(CNNMoney) 米国のトランプ大統領は28日、米グーグルの検索結果について、自身に関連した「悪いニュース」ばかり表示されるとして不満をぶつけ、グーグルが不正操作を行っていると主張した。一方、グーグルは、検索結果がいかなる政治的イデオロギーへも偏ることはないと反論している。
ツイッターへの投稿の中でトランプ大統領は、「グーグルで『Trump News(トランプ ニュース)』を検索すると、フェイクニュースメディアの論評や記事しか出てこない」と不満をぶつけ、「つまり彼らは私などに関して不正操作を行っている。ほぼ全てが悪い記事やニュースばかりだ。フェイクCNNは突出している。共和党/保守および公正なメディアは締め出される」「グーグルなどは保守派の声を抑圧している」と主張した。
さらにトランプ大統領は、グーグルが「不法」行為を行っている可能性もあると示唆、「この状況に対応する」と表明した。具体的にどんな措置を講じるのか、あるいはどの法律に抵触した可能性があるのかについては言及していない。
大統領は同日、記者団に対してもこの主張を繰り返し、グーグルが「大勢の人たち」を巧みに利用していると批判。グーグルやフェイスブックやツイッターをひとまとめにして、ハイテク企業は「非常に問題のある領域に踏み込んでいる。気を付けなければならない」と訴えた。
これに対してグーグルの広報は、「検索が政治目標を定める目的で利用されることはない。我々の検索結果は、いかなる政治理念へも偏らない」と説明し、「我々が政治的感情を操作する目的で検索結果をランク付けすることは決してない」と強調した。
米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー委員長は同日、ホワイトハウスで記者団に対し、グーグルの検索結果については「調査している」と語った。ただ、不正操作説が信用できない根拠を突き付けられると、「これは私の給与等級を越えている」とかわした。
グーグルは「スパイダー」と呼ばれる自動プログラムを使ってインターネットを巡回し、キーワードに基づいてページをインデックス化している。