ティラーソン国務長官、突然の解任劇 その背景は

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ティラーソン氏の後任にはポンペオ中央情報局(CIA)長官が指名された。トランプ氏は13日、記者団に「ポンペオ氏とは波長が合う。非常にいい関係だ」と話した。CNNが情報筋から得た情報によると、ホワイトハウスでは昨年の秋以降、ポンペオ氏をティラーソン氏と交代させる人事が検討されていた。

トランプ氏とティラーソン氏は当初からさまざまな外交政策で意見が食い違っていた。昨年秋、ティラーソン氏がトランプ氏を「間抜け」と呼んでいたと報じられて同氏の怒りを買ってから、溝が埋まることはなかった。ティラーソン氏はこの発言をきっかけに、ケリー氏をはじめとするホワイトハウス内の味方を失って孤立していたとされる。

トランプ氏に近い情報筋によれば、ティラーソン氏がトランプ氏を支持せず、独断で外交政策を進めようとしていた姿勢は明白で、トランプ氏もそれを感じていたという。

トランプ氏の娘婿、クシュナー大統領上級顧問やヘイリー国連大使との対立も伝えられていた。また、企業幹部出身のティラーソン氏が進めてきた国務省内の大胆なリストラに対し、職員や外交官からの批判も強まっていた。

事情に詳しい人物2人の指摘によると、北朝鮮との首脳会談をいつ、どのように開催するかをめぐる意見の対立が、解任の決定的な要因になったという。

ティラーソン氏は13日早朝にアフリカ歴訪から帰国したばかり。帰国の機内では記者団との会話で、米朝首脳会談に向けた準備に強い自信と意欲を示していた。

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