ペンス米副大統領、五輪で北朝鮮の「ごまかし」を指摘へ
ワシントン(CNN) 9日開幕の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪に出席するペンス副大統領は、現地で北朝鮮体制の「現実」を指摘し、対外関係改善の動きを封じる構えだ。
ペンス氏の側近が4日、米ニュースサイト「アクシオス」に語ったところによると、ペンス氏は「五輪での北朝鮮の行動は全て、地球上で最も専制的、抑圧的な体制という現実を隠すためのごまかしだということを、世界に思い知らせる」見通し。五輪が発信するメッセージを北朝鮮が「乗っ取る」ことは許さないと強調している。
ペンス氏は米政府代表団を率いて五輪の開会式などに出席する。
北朝鮮は韓国と合同で開会式に入場し、女子アイスホッケーにも合同チームで出場する予定だ。
一方でCNNが先週、北朝鮮の内情に詳しい複数の外交筋から得た情報によると、五輪前の8日に長距離ミサイル数十基を含む大規模な軍事パレードを予定している。その裏には米国を威嚇する意図があるとも指摘されている。
トランプ米大統領は先月、南北間の交渉について「私が関与していなかったら五輪合同参加の話し合いさえ行われていなかっただろう」と述べ、自身の役割を強調した。
しかし、トランプ大統領は2日にホワイトハウスに脱北者を招いて面会し、報道陣に「想像を絶する苦労をしてきたが素晴らしい人々だ」と語った。こうした動きは北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の怒りを買う可能性がある。