米国の憎悪犯罪拡大、イスラム教徒絡みは67%激増 FBI

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FBIはヘイトクライムを人種、宗教、身体障害、性的指向、民族、性別や性的な同一性への偏見などに基づく犯罪と規定。米国の法的執行機関は毎年、これらの犯罪件数をまとめて提出している。犯罪の種類、被害者、加害者や犯罪の現場などの詳しい情報が含まれる。

今回の報告書によると、発生件数の59.2%は人種や民族的な背景要因が動機となった。19.7%は宗教、17.7%が性的指向で、3.3%が性的な同一性、身体障害や性別が原因となっていた。

イスラム教徒を除く少数派への犯罪も増えていた。アフリカ系(黒人)が被害となった件数は約8%、LGBT(性的少数者)は約5%それぞれ増加。ヒスパニック系はほぼ変わりなかった。

米国のイスラム教徒団体「米国イスラム関係評議会」は今回のヘイトクライム報告書に憂慮を表明。「昨年はイスラム教徒への嫌がらせ行為などが激増し、今年は終始、イスラム恐怖症に絡む出来事が続いている。米大統領選投票日の後には加速している」と指摘した。

同団体の暫定データによると、今年起きたモスク(イスラム教礼拝所)への攻撃は過去に2番目に多い記録に迫りそうな様相となっている。最悪記録は昨年の計78件だったという。

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