「入国禁止」の発言も修正、本選へ穏健化の兆し トランプ氏

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トランプ陣営の選対幹部ポール・マナフォート氏

トランプ陣営の選対幹部ポール・マナフォート氏

トランプ氏はこれまでの選挙戦で、米国内にいる推定1100万人の不法移民を本国へ強制送還するとも表明してきた。

だが25日、政治専門メディアのブルームバーグ・ポリティクスで「大量送還」について質問を受けた同氏は、「大量送還と呼ぶようなものではない」「国内にいる悪者を追放するということは言える」と述べた。1年前の大統領選出馬当初、メキシコからの移民を「レイプ犯」と呼んだ暴言に比べて、控えめな発言といえる。

穏健化の傾向が目につくようになったのは、トランプ氏が先週、選対本部長だったコーリー・ルワンドウスキ氏の解任を決めてからだ。ルワンドウスキ氏は「トランプはトランプらしく」という陣営のスローガンを立案し、実践してきた人物だ。同氏の解任にともない、数カ月前から参謀を務めるポール・マナフォート氏が選挙戦の実権を握ることになった。

マナフォート氏は共和党のベテラン選挙戦略家として知られ、党幹部らと太いパイプを持つ。トランプ氏の過激路線に対しては、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官と対決する本選に備えて発言を慎み、より伝統的な戦略へ方向修正するべきだと、かねて主張してきた。

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