米民主党、下院で異例の座り込み 銃規制強化訴え

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銃規制とは無関係の議案について採決を行うポール・ライアン下院議長

銃規制とは無関係の議案について採決を行うポール・ライアン下院議長

抗議の座り込みは、米史上最悪となる49人の犠牲者を出したフロリダ州オーランドの銃乱射事件を受けて行われた。事件をきっかけに銃規制強化を巡る論議が再燃。CNNとORCの最新世論調査では、90%以上が前歴チェックの強化といった改正を支持すると回答したが、上院は20日に行った採決で複数の銃規制強化法案を退けた。

共和党議員が座り込みを批判する一方で、オバマ大統領はツイッターで「ジョン・ルイス議員に感謝する」と述べ、ビル・クリントン元大統領も座り込みを評価してルイス議員の投稿にリンクを張った。

ルイス議員は1960年代の公民権運動を主導し、「米議会の良心」として党派を超えた尊敬を集めていた。

民主党のデビー・ワッサーマン・シュルツ議員は、2011年に銃撃されて重傷を負ったガビー・ギフォーズ元議員が議員を辞職した際の手紙を読み上げ、「ノーモア・オーロラ、ノーモア・オーランド」と訴えて喝采を誘った。

2012年にコネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件を受けて銃規制強化を訴えてきた同州出身のクリス・マーフィー議員や、ハリー・リード上院院内総務らも次々に座り込みに参加。22日午後までに民主党の下院議員100人以上が座り込み、上院からの参加議員も増え続けた。

銃のために娘を失ったという母親は娘の写真を掲げ、ライアン議長の事務所に抗議の電話をかけるよう訴えた。

アーネスト大統領報道官は座り込みについて、「全米の人々が、共和党主導の議会で米国民を守るための常識が通用しないことに対して苛立ちや憤りを示している」と語った。

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