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「退去せよ」中国軍から警告 南シナ海飛ぶ米偵察機に同乗

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CNNが南シナ海上を飛行する米偵察機への搭乗をメディアとして初めて許可された

CNNが南シナ海上を飛行する米偵察機への搭乗をメディアとして初めて許可された

中国海軍の通信が入って間もなく、発信元の人工島が見えてきた。同島は中国の沿岸から1000キロほど離れた海上に建設されていた。

南シナ海には豊かな漁場があり、大量の天然資源が埋蔵されている可能性もあることから、問題の海域では複数国が領有権を主張している。

20日の偵察は3つの人工島の監視が目的だった。数カ月前までは小さな岩が点在するだけだった海上が埋め立てられて大規模な建設作業が進められており、米国はこうした島が近いうちに軍事施設として実用配備されることを危惧する。

アジアに配備された米軍のP8およびP3偵察飛行部隊の司令官、マイク・パーカー大佐は、ファイアリー・クロス礁を拡張した埋立地に建設された早期警戒レーダー基地を指しながら、「30分前にも中国海軍から警告された。陸上のこの施設から発信されていることは間違いない」と語った。

中国はわずか2年の間に人工島の面積を8平方キロ以上も拡張した。P8の監視カメラがとらえた映像には、ファイアリー・クロス礁に早期警戒レーダー基地や軍の兵舎、監視塔、滑走路が映っている。滑走路は中国軍のあらゆる戦闘機が使用できる長さがあり、一部では「中国の不沈空母」とも呼ばれる。

人工島の守りも増強されている。操縦席のマット・ニューマン少佐によると、島の周りを中国の軍艦や沿岸警備隊の船舶が航行し、上空は対空捜索レーダーで監視されているという。

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