英ヘンリー王子、「父はもう話してくれない」 警護巡る訴訟敗訴で吐露
英ヘンリー王子、「父はもう話してくれない」 BBCインタビュー
(CNN) 英国のヘンリー王子は英BBCとのインタビューで、父のチャールズ国王はもう自分と話してくれない状態だと明かした。警護体制をめぐる訴訟で2日に敗訴したことを受け、家族を連れて英国へ戻ることは想像できないとも吐露した。
裁判所の判断が出た後に行われたBBCとの激しいインタビューで、ヘンリー王子は時折感情をあらわにしながら、今回の判断に「打ちのめされた」とコメント。妻メーガン妃と幼い子ども2人を連れて英国へ戻ることは「不可能」になったと語った。
ただ、警護問題で壊れた王室一家との関係を「ぜひ」修復したいとも語った。チャールズ国王は「この警備の件が原因で私と話してくれない」状態だという。
英政府は2020年、ヘンリー王子とメーガン妃が高位王族の地位から退いた後、ヘンリー王子の警護レベルを引き下げた。王子は「決定が下った時は信じられなかった。本当に信じられなかった」と振り返り、「どんなに対立や混乱があっても、家族が私を守り続けてくれることだけは頼りにできると思っていた」と続けた。
ヘンリー王子は20年に米国へ移住して以来、メーガン妃とアーチー王子、リリベット王女とカリフォルニア州で暮らしている。BBCのインタビューにはカリフォルニアから応じた。

チャールズ国王(左)とヘンリー王子=2019年4月4日/John Phillips/Getty Images
王族がこのようなインタビューに応じるのは異例だが、ヘンリー王子夫妻が21年に米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏と行ったインタビューでは、メーガン妃が王室生活で自殺を考えたことを打ち明け、大きな話題を呼んでいた。メーガン妃の妊娠中、王室一家は生まれてくるアーチー王子の肌の色がどれほど黒くなるかを「懸念」していたとも夫妻は主張した。