「人間100人vsゴリラ1頭」、勝つのはどっち? 白熱の論争に専門家が一石

「人間100人vsゴリラ1頭」、勝つのはどっち?

(CNN) 人間100人とゴリラ1頭の戦いに勝つのはどちらなのか――。米掲示板サイト「レディット」で5年前に最初に提起されたこの仮定の問いがX(旧ツイッター)に投稿され、議論が再燃している。Xへの投稿は2億7000万回あまり表示された。

議論はSNSの狭い一角をはるかに超え、起業家のイーロン・マスク氏やユーチューバーのミスタービースト氏、モンタナ州のティム・シーヒー上院議員も参戦している。CNNは今回、マイアミ動物園の広報責任者を務めるロン・マクギル氏に見解を聞いた。

「人間100人とゴリラ1頭のどちらが勝つのか」という質問に、マクギル氏は「多くのことを考慮する必要がある」とコメント。20~30代の健康な100人が本気を出して一斉に立ち向かう必要があると指摘し、一度に数人ずつ戦うなら勝つのはゴリラだが、100人が同時に襲いかかればゴリラが勝つ術(すべ)はないとの見方を示した。

ゴリラはパワフルな動物ではあるが、「優しい巨人」だということを覚えておいてほしいとマクギル氏。ゴリラが攻撃的な行動に出るのは家族を守る時だけだと説明する。100人が一斉に襲いかかれば、ゴリラは「ノーチャンス」なのが実情だ。

甚大なコラテラルダメージ(付随的損害)が発生するのは避けられず、先陣を切った数人は死亡するとみられる。だが、最終的に全員が死力を尽くして団結し、「巨大な拘束服」のようにゴリラにまとわりつけば、外傷を負わせたり、窒息させたりして深刻なダメージを与えることが可能だ。どちらが勝つのか、「疑問の余地はない」(マクギル氏)という。

ゴリラはどれだけ強いのか、20~30代の人間何人分に相当するのかとの質問には、「4~7人」には優に相当するとマクギル氏は指摘。ゴリラがココナツを手で割ったり、重い岩をつかんで発泡スチロールのようにひっくり返したりする場面を目撃した経験を明かした。

ただマクギル氏は、本来ゴリラは攻撃的な動物ではないことを心に留めてほしいと改めて訴え、「どちらが勝つのかという考え自体が絶対にばかげている」「ゴリラはキングコングではない」と強調。まとめとして、100人もの人間を目にすればゴリラは走って逃げるはずと言い添えた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「生き物いろいろ」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]