飼い犬から肺ペストに感染、コロラド州で4人入院

(CNN) 米コロラド州で昨年夏、ピットブルテリア犬を発生源とする肺ペストに飼い主など4人が感染していたことが分かり、米疾病対策センター(CDC)がこのほど感染の経緯についてまとめた報告書を発表した。

米国内でのペスト感染者は平均すると年間8人程度。数百万人が死亡した中世と違って、今では抗生剤と抗菌剤で治療できる。

しかし昨年の集団感染は、人から人に感染した疑いがあるという点で特異だった。人から人への肺ペスト感染は極めてまれで、米国内で発生したのは1924年以来。

だが地元コロラドの衛生当局によると、犬から人への感染はさらに予想外だった。他の事例について文献を当たったところ、見つかったのは2009年に中国で報告された1例のみだったという。ウイルスが変異した痕跡はないとしている。

集団感染が発覚したのは、肺炎で入院した中年男性の血液検査でペストの原因となるエルシニア属菌が見つかったことが発端だった。コロラド州の衛生当局が調べたところ、この男性の飼っていた2歳のピットブルテリア犬が喀血や発熱などの症状を発症して安楽死させられていたことが判明。詳しく調べた結果、肺ペストの原因となる細菌に感染していたことが分かった。

その後の調査で、動物病院の職員などほかに3人がこの犬と接触し、1人は飼い主とも接触していたことが分かった。4人の患者はいずれも病院に入院して治療を受け、回復している。

当局によれば、犬または患者との接触が確認された人は計114人に上り、うち88人が予防のため抗生剤を投与された。最終的にこの114人は発症しなかった。

肺ペストは野生生物との接触で感染することがあり、コロラド州のほかアリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニアの各州でも過去に感染が確認されている。飼い犬などがプレーリードッグと接触して感染することもあり、人にはのみや感染した動物の体液を通じて感染する。

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