バルセロナ、クルーズ船ターミナル2カ所を閉鎖へ オーバーツーリズム対策の一環

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欧州最大規模の港であるバルセロナ港で目撃されたクルーズ船=18日/Davide Bonaldo/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

欧州最大規模の港であるバルセロナ港で目撃されたクルーズ船=18日/Davide Bonaldo/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) スペイン・バルセロナがオーバーツーリズム(観光公害)対策の一環で、市内のクルーズ船ターミナルのうち2カ所を閉鎖する方針であることが分かった。

来年の閉鎖により、バルセロナで稼働するターミナルは5カ所に減る見通し。バルセロナ市議会との合意の一環だという。

今回の合意には、クルーズ船の乗客の市内での足取りを調査するための費用も盛り込まれており、市議会は持続可能なモビリティー(移動)計画の策定に向けた最初の一歩と位置づけている。

このほか、港湾インフラを近代化して、クルーズ船の運航をより持続可能なものにする取り組みも盛り込まれた。一例として、停泊中に船舶が陸上のグリーン電源へ接続してエンジンを停止できるようにする取り組みが挙げられる。

市議会の声明によると、この計画には官民合わせて総額1億8500万ユーロ(約320億円)の投資が必要になるという。

クルーズ船ターミナルの閉鎖は幅広いオーバツーリズム対策の一環。バルセロナでは近年、観光客の増加に対する地元の反発が強まっており、昨年7月には、観光客に水鉄砲が浴びせられるデモが発生した。この一件は現在では有名になっている。

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