米TSAの「最も可愛い犬」が引退、空港の探知犬として10年勤務
(CNN) 米運輸保安庁(TSA)の全米コンテストで「最も可愛い犬」に選ばれた同庁最高齢の探知犬が、ハンドラーとともに現役を引退した。
11歳の探知犬「エバーズ」はビズラとラブラドルのミックス犬。ミネソタ州のミネアポリス・セントポール国際空港でほぼ10年にわたって乗客の検査を担当し、担当ハンドラーのジーン・カーニーさんと同時に8月31日で引退した。
エバーズは今も探知犬として活躍できるが、探知犬の仕事は身体的にも精神的にも負担が大きいとTSAは指摘。「これから先の数年間、元気に遊び、ただの犬として過ごすチャンスがあるうちに引退させたい」と説明した。
エバーズは爆弾や爆発物の探知犬として訓練を受け、2002年にジブチで死亡した米陸軍のジェームズ・エバーズ2等兵にちなんで命名された。
現役の探知犬の中では最年長で、8月下旬にSNSで開かれたTSAの可愛い犬を選ぶコンテストで優勝した。
ミネアポリス空港のほか、スーパーボウルやスペシャルオリンピックス・ワールドゲームズ、NASCARなどの会場でも活躍した。
エバーズは引退後も引き続き、生涯ハンドラーと一緒に暮らす。「TSAの探知犬ハンドラーはキャリアを通じて犬と共に生活する。この絆がチームで実績を上げる役に立っている」と同庁は説明している。