香港のレストラン、皿の上に「禅庭園」を再現

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この料理の「食べられる物語」は、日本の桜と花見の季節からヒントを得た

この料理の「食べられる物語」は、日本の桜と花見の季節からヒントを得た

ラウ氏の料理には、入念に作られた「食べられる物語」が表現されている。

これらの物語は、ウエイターが料理を出す際に客に説明するが、ラウ氏は客にも、各料理について自分なりの解釈をしてもらいたいと考えている。テットでの食事が通常よりも時間を要するのはそのためだ。

食事に時間がかかれば、当然テーブルの回転率は下がるが、ラウ氏は客に料理をじっくり味わってもらうために、回転率を犠牲にすることもいとわない。

ラウ氏は、普段は落ち着いた表情をしているが、ひとたびおいしい食事や興味のある食べ物について語りだすと、活気に満ちた表情に変わる。しかし、「フュージョン(融合)」という言葉を耳にすると眉間にしわを寄せる。

「その言葉を使うのは好きではありません」とラウ氏は語る。「今はそんな時代ではありません」

「私は自分が特定の料理のジャンルにとらわれているとは思っていません。フレンチはあくまで土台にすぎず、自分がいいと思えば、他の料理の技法もどんどん取り入れます」(ラウ氏)

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