ベルギー情報機関、中国政府のスパイ関与の疑いでアリババ物流拠点を監視

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ベルギーにある菜鳥(ツァイニャオ)の巨大物流拠点=2021年11月8日、ベルギー東部リエージュ/Zheng Huansong/Xinhua/Getty Images

ベルギーにある菜鳥(ツァイニャオ)の巨大物流拠点=2021年11月8日、ベルギー東部リエージュ/Zheng Huansong/Xinhua/Getty Images

ロンドン(CNN) ベルギーの情報機関、国家安全保障局(VSSE)は、中国ネット大手アリババ集団の欧州物流拠点が中国政府のスパイ活動に関与している可能性があるとして、監視を行っていることを明らかにした。

VSSEは5日、CNNの取材に対し、アリババの物流部門、菜鳥(ツァイニャオ)の活動をベルギーのリエージュ貨物空港で監視していると語った。

これに対して菜鳥はCNNに寄せた声明で「過去の臆測に基づく主張を強く否定する」「菜鳥は現地の法規制を全て順守している」と強調した。

ベルギーのリエージュ空港の物流現場/Eric Lalmand/AFP/Belga Mag/AFP/Getty Images
ベルギーのリエージュ空港の物流現場/Eric Lalmand/AFP/Belga Mag/AFP/Getty Images

アリババは株式公開を通じて菜鳥を独立させる準備を進めている。コメントを求めたが返答はなかった。

VSSEによると、中国企業は全て、中国治安当局の求めに応じてデータを提供する法的義務がある。中国政府には「そのデータを非商用目的で利用する意図と能力」があるとVSSEは述べ、「アリババを含む中国企業のスパイ活動や活動の可能性を検知し、対抗する」とした。

リエージュ空港は2018年、菜鳥の欧州物流拠点となる契約を結んだと発表。この拠点は21年に開設された。

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