中国中央政府、職員のiPhone使用を禁止 米紙報道
香港/ニューヨーク(CNN) 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、中国は米アップルのスマートフォン「iPhone」を中央政府職員が使用することを禁じた。
事情に詳しい関係者の話としてWSJが伝えたところによると、iPhone使用禁止については管理職から職員に対し、グループチャットや会議で伝えられた。
中国中央政府と取引のある関係者がCNNに語ったところによれば、中国政府機関の職員は既に数カ月前から、暗黙のルールに従ってiPhoneの使用を控えていたという。
CNNは6月、中国政府の一部省庁が安全保障上の懸念を理由に米テスラの車が敷地内に入ることを禁じていると伝えた。
中国はアップルの売り上げの19%前後を占める重要市場であり、製造の拠点でもある。
中国政府職員のiPhone使用禁止は、中国のIT企業に対して米政府が講じた同様の措置への報復の可能性があり、アップルなど中国に進出している外国企業に影響を与える可能性もある。
中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)は以前から米政府の規制対象となっている。中国バイトダンス傘下の動画共有アプリ「ティックトック」についても、米下院のほかニューヨーク市などの自治体や州が支給する端末での使用が禁止されている。