中国ハイテク株、下落止まらず 政府による締め付けの影響広がる

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中国フードデリバリー大手の美団の株価が、規制強化のあおりを受け2日続けて急落/Yan Cong/Bloomberg/Getty Images

中国フードデリバリー大手の美団の株価が、規制強化のあおりを受け2日続けて急落/Yan Cong/Bloomberg/Getty Images

香港(CNN Business) 中国ハイテク企業の株価急落に歯止めがかからない。中国政府による民間企業への締め付け強化が、依然として投資家の判断に影響を及ぼしているとみられる。

中国のフードデリバリーサービス大手、美団の株価は27日、香港市場で16%下落。前日の14%安に続き、同社史上最大級の落ち込みを記録した。

23日以降、同社の時価総額は560億ドル(約6兆円)以上吹き飛んだ計算になる。今回の急落は、中国の規制当局が配達員の待遇改善を求める新たな指針を制定したのを受けて起きた。

国家市場監督管理総局は声明で、フードデリバリーサービス各社に対し、配達員の最低賃金の保証や過度な作業負荷の緩和、交通安全教育の強化に向けた対策を講じるべきだと主張している。

美団は27日に声明を出し、新たな指針についてよく検討したと述べたうえで、その内容を厳しく順守する考えを示した。同社の株価は年初来32%以上下落している。

一方、ネット通販大手、アリババ集団やIT大手の騰訊(テンセント)の株も急落。前者は香港市場で26、27日にそれぞれ6.4%、4.6%ずつ下げた。

テンセントも27日に7%安と、前日を上回る下げを記録。ハンセンテック指数は4.5%下落した。

この数カ月、中国のハイテク業界にとって厳しい状況が続いている。米金融大手ゴールドマン・サックスによると今年2月以降、海外で上場する中国ハイテク企業の時価総額は1兆ドル減少しているという。

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