ピクルス味のカップヌードル、期間限定で登場 米
ニューヨーク(CNN) 米国日清はこのほど、酸味の効いたピクルス味のカップヌードルを期間限定で発売した。同社は、SNSを席巻し、好奇心旺盛な消費者を引きつけているピクルスブームに乗りたい考えだ。
「ディルピクルスは、特にZ世代やミレニアル世代の若年層の間で人気を集めている」と、米国日清のマーケティング担当上級副社長、プリシラ・スタントン氏は指摘し、TikTok(ティックトック)や、ハンバーガーレストラン「シェイクシャック」などでのピクルス人気を挙げた。
「カップヌードルとはぴったりの相性だ」とスタントン氏はCNNに語る。「当社独自の風味に塩味とほんのりとした酸味、ディルの香りをプラスしている」
スタントン氏は、「カップヌードル ディルピクルス」の味は「素晴らしい」と断言する一方で、日清が得意とするチキンと野菜のスープという「従来の枠組みを超えている」ことも認めている。
市場調査会社サカーナによると、ピクルス味の食品や飲料、スナック菓子は近年、「さまざまな理由」から成長している。理由の一つは、ピクルスのピリッとした強い味わいが多くの食品にうまみや刺激を加えることができる点だという。
トレンドを追跡するテイストワイズのデータによると、ネット上でのピクルスに関する会話は昨年12%近く増加し、ピクルスを取り入れたメニューは8%増加した。
日清は期間限定商品を増やしたい考えで、これまでにも、ブレックファースト味、スモア味、パンプキン味などを展開してきた。スタントン氏によると、特別商品を2種類から4種類に増やしたいとのことだが、毎年数百種類も発売している日本の状況からは程遠い。
こうした期間限定商品はカップヌードルの定番商品に加えて発売されるもので、昨年には日清の南北米大陸における売上高を20%以上押し上げた。