手のひらかざして支払い完了、米スーパーが新方式を導入
ニューヨーク(CNN Business) 米アマゾンは21日、傘下スーパーのホールフーズ・マーケットのシアトル市内の店舗に手のひらをかざして支払いができるスキャナーを設置すると発表した。数カ月以内に市内8店舗に広げる予定。
この非接触の支払い方式は同市マディソンブロードウェーにある店舗で体験できる。試験運用を経て利用を拡大する。
ホールフーズのアラン・ラジャン最高技術責任者(CTO)は「当社は顧客の買い物体験を改善する新しい革新的な方法をいつも模索している」と語る。
この方式で支払うためには、利用客は自分の掌紋とクレジットカードやデビットカードの情報をリンクさせる必要がある。一度登録しても、現金や小切手など他の支払い方式も選べる。
ホールフーズの一部の顧客は近く、手のひらで支払いができるようになる見通しだ/From Amazon
アマゾンは「アマゾン・ワン」と呼ばれるこの支払い方式を既にアマゾン・ゴーなどの自社ブランドの店舗で試している。こうした店舗ではセンサーやカメラが購入品を把握し、利用客は会計をせずに店舗を出ることができる。
こうした会計不要の技術は労働需要を減らすものだとの批判も上がっている。この点ホールフーズは新しい支払い方式が増えるだけだと説明し、雇用には何も影響しないとしている。