米NY市、学校に「ズーム」の使用中止を指示 安全性に懸念

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米ニューヨーク市で、テレビ会議システム「ズーム」について、遠隔授業での使用をただちに中止するよう指示が出された/Tada Images/Shutterstock

米ニューヨーク市で、テレビ会議システム「ズーム」について、遠隔授業での使用をただちに中止するよう指示が出された/Tada Images/Shutterstock

(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大で利用が急増するテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」について、米ニューヨーク市の教育当局は4日までに、遠隔授業での使用をただちに中止するよう指示を出した。

報道担当者によると、ズームとは教育当局が一括して契約しているわけではない。当局は教員や生徒らに対して、同様の機能を持ち、適切な安全対策を取っているマイクロソフトの「Teams(チームス)」への切り替えを要請しているという。

連邦当局者らはここ1週間ほど、ズームをめぐるプライバシー上、セキュリティー上の懸念を指摘してきた。テレビ会議に何者かが侵入し、憎悪発言や不適切な画像を流す「ズーム爆撃」の事例が報告されている。遠隔授業の最中に侵入者が下品な言葉を叫んだり、体を露出したりするケースも複数あった。

ズームの創業者、エリック・ユアン最高経営責任者(CEO)は1日、ブログへの投稿で利用者らに謝罪。今後90日間は新機能の追加を中止し、プライバシー問題への対応に集中すると表明していた。

ズームは新型ウイルスの感染拡大を受け、学校の遠隔授業向けに無料でサービスを提供している。ユアン氏によると、利用している学校は20カ国で計9万校に上るという。

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