漂流のコーラル・プリンセス号、米フロリダ州に入港 新型コロナで2人死亡

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米マイアミに到着したコーラル・プリンセス号=4日/Lynne Sladky/AP

米マイアミに到着したコーラル・プリンセス号=4日/Lynne Sladky/AP

(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大で行き先を失い、中南米沖で漂流を続けていたクルーズ船「コーラル・プリンセス」が4日、フロリダ州マイアミに入港した。船上では新型ウイルス感染で2人の死者が出ている。

コーラル・プリンセスは先月5日にチリを出発。当初の予定では同19日にアルゼンチンのブエノスアイレス着となっていたが、航海中に新型ウイルス感染が世界規模で拡大した。

運航会社は2日、呼吸器症状のある小人数のグループを3月31日に検査した結果、乗客7人と乗員5人の感染が確認されたと発表。4日には乗客2人が死亡したことを明らかにしていた。

入港時の乗客は1000人余り、乗員は878人。地元マイアミデード郡のギメネス郡長によると、緊急性の高い重篤患者2人を含む数人がまもなく病院へ搬送される。感染者のうちただちに入院する必要のない15人程度は、移動の許可が出るまで船内で療養する。

そのほかの乗客は5日から順次下船し、空路帰途に就く。ただし現地から乗れる航空機に限りがあるため、全員が下船するまでには数日かかる見通しだ。

同船がブエノスアイレスに着いた時点で感染者は確認されていなかったが、ここで下船が認められたのはアルゼンチンの旅券保持者と当日の航空券で出発できる乗客のみ。その後、物資の補給などでウルグアイ、ブラジル、バルバドスを回ったが下船は拒否されていた。

このほかにもクルーズ船「ザーンダム」「ロッテルダム」が発症者を乗せたまま漂流していたが、2日夜に同州のエバーグレーズ港に入港した。

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