スノーデン元職員、帰国して服役の用意も 米政府の「返事待ち」
(CNN) 米政府の情報収集活動を暴露し、現在ロシアに亡命中のエドワード・スノーデン元米中央情報局(CIA)職員は、帰国して服役する用意があるとして、米政府に司法取引を申し入れていることを明らかにした。英BBCテレビとのインタビューで語った。
スノーデン元職員はモスクワでのインタビューで「刑務所に入るとの申し出を、米政府に何度も伝えている」と述べた。ただし「困難な状況で正しいことをしようとする人々を抑え込むための見せしめになるつもりはない」と強調した。
また、米政府側が自身を拷問しないと言っているのは「第一歩」だとしたうえで、「それ以上の話は進んでいない」と語った。
米政府との間で実際に交渉に入っているのかとの質問には、「折り返し連絡が来るのを待っているところだ」と答えた。取引条件としてどの程度の刑期を申し出たのかには言及しなかった。
米政府はかねてスノーデン元職員との司法取引に応じる構えを見せていたものの、双方が合意できる妥協点を見つけるのは難しそうだ。
今年4月に辞任した米国のホルダー前司法長官は、ヤフー・ニュースとの7月のインタビューで、司法省とスノーデン元職員の司法取引が成立して元職員が帰国を認められる可能性もあると述べて注目された。