マドンナさん、ローマ教皇にガザ訪問を訴え 「もう時間がない」
(CNN) 米歌手のマドンナさんが11日、ローマ教皇レオ14世にパレスチナ自治区ガザ地区を訪れるよう呼びかけ、「もう時間がない」と訴えた。
ローマカトリック教徒として育ったマドンナさんはインスタグラムでローマ教皇に向け、「どうか手遅れになる前にガザへ行き、子どもたちに光をもたらして。母親として、彼らの苦しみを見ることに耐えられない。世界の子どもたちは皆のものだ。私たちの中であなただけはガザに入ることを拒否されることはない」と語りかけた。
マドンナさんは、こうした呼びかけを行うのは「政治は変化をもたらすことはできない」が「意識は変化をもたらすことができる」からだと説明した。
11日は息子ロッコくんの誕生日だった。マドンナさんは、ロッコくんに贈ることのできる最高の贈り物は「ガザの戦火に巻き込まれた罪のない子どもたちを救うために、できることやろうと皆さんにお願いすること」だと投稿した。
ローマ教皇は5月の就任以来、イスラエルのガザでの戦闘を強く批判し、爆撃にさらされているパレスチナ人への懸念を表明し続けてきた。
国連児童基金(ユニセフ)によると、2023年10月に戦闘が始まって以降、ガザでは1万8000人あまりの子どもが死亡している。1日で死亡する子どもの数は平均28人に上るという。
マドンナさんは「誰かを非難したり、どちらかの側についたりはしていない」「誰もが苦しんでいる。人質の母親たちもそうだ。彼らが解放されることも祈っている」と訴えた。
マドンナさんのほかにも、マッシブ・アタックや、ブライアン・イーノさん、U2など、ガザの人道的状況を訴えるアーティストは増えている。