サッカー・エジプト代表のサラー、「パレスチナのペレ」死亡をめぐるUEFA声明を批判

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イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表FWサラー選手/Julian Finney/Getty Images

イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表FWサラー選手/Julian Finney/Getty Images

(CNN) サッカーのイングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表のモハメド・サラー選手が、パレスチナの元代表選手で「パレスチナのペレ」と呼ばれたスレイマン・アル・オベイドさんがパレスチナ自治区ガザ地区で死亡したことを受けた欧州サッカー連盟(UEFA)の声明について、内容が不十分だとして批判した。

サラー選手は、アラブ圏で最も知名度の高いサッカー選手の一人。UEFAがSNSに投稿した声明にアル・オベイドさんの死亡の経緯に関する記載がなかったことを指摘した。

パレスチナサッカー協会(PFA)によると、アル・オベイドさんは現役時代、パレスチナ代表としてプレーした経歴があり、南部ガザで援助物資を待つ市民を狙ったイスラエルの攻撃で死亡したという。

UEFAはX(旧ツイッター)に「『パレスチナのペレ』スレイマン・アル・オベイドさんに別れを。最も暗い時代にも数え切れない子どもたちに希望を与えた才能」と投稿した。

これに対しサラー選手は9日、「彼がどうやって、どこで、なぜ亡くなったのか教えてくれませんか」と応じた。この投稿は拡散し、同日夜までに84万件を超える「いいね」がついた。

UEFAはその後、公に追加コメントをしていない。

PFAは9日、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長から送られたとされるアラビア語の声明を発表し、アル・オベイドさんの死に弔意を示した。

声明によると、アル・オベイドさんは「苦難の中でも喜びや才能、誇りが花開くことを示した」人物であり、「その才能とサッカーへの献身は、ガザやそれ以外の地域の子どもたちに明るい未来への希望を与えた」という。

PFAによれば、アル・オベイドさんはガザ市生まれで、死亡時の年齢は41歳。長い選手生活の中で100得点以上を挙げたという。

PFAによると、2023年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲以降、選手や監督、審判、コーチ、スタッフらサッカー関係者325人が死亡した。

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