フランツ・ベッケンバウアー氏が死去、78歳 ドイツが生んだサッカー界のレジェンド

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当時の西ドイツ代表を率い、74年のW杯優勝でトロフィーを掲げるベッケンバウアー氏/AP

当時の西ドイツ代表を率い、74年のW杯優勝でトロフィーを掲げるベッケンバウアー氏/AP

(CNN) 史上最高のサッカー選手の一人として広く知られているドイツのフランツ・ベッケンバウアー氏が死去した。78歳だった。ドイツサッカー連盟(DFB)が明らかにした。

DFBはベッケンバウアー氏を「サッカー界最高の選手の一人にして生まれながらのリーダー」と称賛。7日にミュンヘンで息を引き取ったと発表した。死因は公表されていない。

ベッケンバウアー氏は当時の西ドイツ代表を2度のワールドカップ(W杯)優勝に導いた。1度目は選手として1974年大会を、2度目は監督として90年大会をそれぞれ制した。

選手のキャリアはドイツ・ブンデスリーガの強豪、バイエルン・ミュンヘンでスタート。65年から77年までプレーし582試合に出場、5度のリーグ優勝と3度の欧州カップ制覇を果たした。

ブンデスリーガはX(旧ツイッター)への投稿で、ベッケンバウアー氏の訃報(ふほう)に対する衝撃を吐露。いつの時代も常に「真のアイコン(象徴)」であり続けるとしつつ、「安らかに、カイザー(皇帝)」とつづった。

カイザーはベッケンバウアー氏の愛称で、攻撃にも積極的に絡むディフェンダーとしてピッチに君臨したそのプレースタイルにちなむ。スイーパーと呼ばれる守備のポジションは、同氏の登場によってその役割を変化させたとも言われる。

DFBによればドイツの代表としては103試合に出場。そのうち50試合で主将を務めた。

年間の世界最優秀選手に与えられる「バロンドール」は、72年と76年に受賞。ディフェンダーで同賞を2度受賞した唯一の選手となっている。

選手と監督の両方でW杯優勝を成し遂げたのは、同氏を含めて3人のみ。

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