元ジャニーズJr.、故ジャニー喜多川氏による性的被害を告発

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日本外国特派員協会で記者会見を開いた元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん/Kyodo News/Getty Images

日本外国特派員協会で記者会見を開いた元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん/Kyodo News/Getty Images

ほかのメンバーはオカモトさんの番だとわかっていた

オカモトさんがジャニーズ事務所に入ったのは12年2月、中学生のときだった。芸能界で成功を夢見る若者向けに喜多川氏が立ち上げ、Jポップのデビュー前の卵が集まるジャニーズJr.のメンバーとなった。

オカモトさんによると、喜多川氏はよくジュニアのメンバーに自分のマンションに泊まるように誘い、「お気に入り」を選んでいた。オカモトさんが喜多川氏から「早く寝なよ」と言われたとき、他のジュニアはオカモトさんの番が来たと「気づいたと思う」とオカモトさんは語る。

オカモトさんによれば、最初に性的被害に遭ったのは12年3月。仕事が遅くなり、他のジュニアと喜多川氏のマンションに泊まることになった。

オカモトさんは他のメンバーから、喜多川氏の部屋か、そこに近い部屋で寝ないと、翌日喜多川氏の機嫌が非常に悪くなるという話を聞いていた。

オカモトさんによると、喜多川氏のスリッパの足音が自分の部屋に近づいてきた。その後喜多川氏が布団をはぎとり、オカモトさんの横に寝た。

喜多川氏はオカモトさんの足のマッサージを始め、性器に触り、その後オーラルセックスをしたという。

オカモトさんは翌日、喜多川氏から理由を告げられることなく1万円を渡されたという。

オカモトさんはジャニーズ事務所を辞める16年まで、15~20回ほど喜多川氏から性的被害を受けたと語った。

オカモトさんによれば、所属していた4年間で100~200人ぐらいのジュニアが喜多川氏のマンションに行き、メンバーは時期によって変わっていた。そのほとんどが被害を経験しているとの認識をオカモトさんは示す。

「見ているとか、隣で行っていたこともあったので、同じ部屋で。はっきり分かるのは僕以外に3名ほど。正直、ほぼ全員だと僕的には思っている。家に来たらほぼ全員という認識で僕はいる。逆に、ないほうが珍しいという認識でいる」

100~200人全員被害を受けているかとの質問には「ほとんどみなさんあると思う」と答えた。

オカモトさんは長年、自分の経験を話すことはできなかったという。

「僕だけじゃないので。僕は顔出しをして話しているんですが、匿名の方もたくさんいるので、それがもしかしたら変わるかもしれないと思っている。希望は抱いている」

オカモトさんは、メンバーが喜多川氏の行為を断った場合、仕事から干されるとの認識も示した。

「直接ジャニーさんが『それをしないと売れないよ』とは言わないが、そもそもジャニーズというのは、ジャニーさんが気に入っている子たちだったり、推している子たちが基本的にデビューする」

「ちょっと特殊だと思う。ジャニーさんの横にいたりとか、現場で。ジャニーさんがピックアップしてドラマに決まったりとか、ジュニア内でグループ組んだりとか」

「ジュニアの中でもやっぱり『マンションに行かないと売れないよね』みたいなことだったり、むしろ『自分から行かないといけないよね』みたいな、好かれたいみたいなことが多かった。その認識でみなさんいる」

オカモトさんは喜多川氏に対する長年の被害の主張が真剣に取り上げられなかったことに憤りを感じたという。

オカモトさんは喜多川氏のおかげで「人生が変わった」と話す一方、「ジャニーさんが当時、15歳の僕や、そのほかのジュニアに対して性的行為をしたことは悪いことだと思う」と述べた。

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