先住民のラグビー選手、英女王に関する投稿で出場停止処分 オーストラリア

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2017年の女子ラグビーリーグワールドカップに豪州代表で出場するモラン選手/Jason McCawley/Getty Images

2017年の女子ラグビーリーグワールドカップに豪州代表で出場するモラン選手/Jason McCawley/Getty Images

(CNN) オーストラリア先住民の女子ラグビー選手が、英エリザベス女王の死去に関するSNSへの投稿を理由に出場停止処分を通告された。選手は投稿の中で女王を「dumb dog(バカ犬)」と形容していたとされる。

処分を受けたのは女子ナショナル・ラグビー・リーグ(NRLW)のニューキャッスル・ナイツに所属するケイトリン・モラン選手(25)。複数のメディアによると、インスタグラムに女王を侮辱する内容を投稿したとされる。問題の投稿は既に削除されている。

NRLは13日、モラン選手を1試合の出場停止とし、契約金の25%に相当する罰金を科すと発表した。

モラン選手はまた、選手としての責任やSNSの使用に関する教育研修プログラムへの参加を求められる。プログラムに参加した場合、罰金は猶予するが、再度の規律違反があった場合は直ちに支払いを求めるとしている。

モラン選手はNRLの出場停止処分についてコメントしていない。CNNの取材にも返答はなかった。

所属チームのナイツは1試合の出場停止処分を支持すると表明し、モラン選手は18日の試合には出場しないと発表した。

一方、シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、ラグビー・リーグ選手協会は「厳しすぎる」として今回の処分を批判。ナイツのロナルド・グリフィスNRLW監督はモラン選手を支持する姿勢を示し、「先住民と君主制の間には複雑な関係がある」と記者団に語った。

オーストラリア先住民にとって英国の君主は、1788年に英国の入植者がオーストラリアに到来した時から始まった植民地時代の苦難を思い起こさせる存在でもある。何千人もの先住民が、英国の植民地統制下で殺害された。

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