「文化の盗用」「偏った判定」――北京五輪に韓国から批判の声

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北京五輪開会式で女性(手前右)が着用した衣装に対し、韓国から不満の声が上がった/Lim Hwa-young/Yonhap/AP

北京五輪開会式で女性(手前右)が着用した衣装に対し、韓国から不満の声が上がった/Lim Hwa-young/Yonhap/AP

韓国・ソウル(CNN) 北京冬季五輪をきっかけに、韓国で以前からくすぶっていた反中感情が急激に高まっている。開会式の衣装をめぐる「文化の盗用」説や、判定の「偏り」に対する不満が国民の間に広まったためだ。

中国と韓国の関係は近年、政治、文化の両面で緊張が高まっていた。

そこへ火を付けたのが、4日に開催された開会式での一場面だ。韓国の伝統衣装「韓服」を着けた女性が登場したことに対して、韓国の与党・民主党は翌日、中国を批判する声明を出し、韓国の文化を盗むのはやめてほしいと呼び掛けた。

インターネット上では「韓服姿の人が中国人として登場するなんて」「韓国文化が中国文化として世界に紹介された」と、怒りのツイートが飛び交った。

これに対して在ソウルの中国大使館は9日、中国を構成する56の民族が五輪で民族衣装を着るのは「かれらの願いであるだけでなく、権利でもある」と主張。中国の朝鮮族と南北朝鮮の起源は同じで衣装などの伝統文化も共通していると指摘し、「いわゆる文化工程、文化盗用という説は全く成り立たない」と反論した。

両国の間では昨年も、キムチの起源をめぐってメディアや市民を巻き込む論争が起きていた。

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