中国で配信の「ファイト・クラブ」、ラストシーンを当局の勝利に改編
この改編に一部の視聴者は激怒。先週末にかけ、ネット上には非難のコメントが相次いだ。
あるユーザーはテンセントビデオの関連ページに「あまりにもばかげている」と書き込んだほか、別のユーザーからは「映画史上最大級の恥辱」との声が寄せられた。
また映画批評のサイトに「名作がこれほどまでに台無しにされるのを金を払ってみたがる人間は誰もいない」と書き込むユーザーもいた。
テンセントは改編についてコメントを控えた。CNN Businessは中国のインターネット規制を統括する国家インターネット情報弁公室(CAC)と映画業界を所管する国家電影局(CFA)にコメントを求めたが、どちらの政府機関からも返答はない。
改編がいつ、どのようにして行われたのかは不明だが、外国の映画作品が中国で合法的に放送される前に厳しい検閲の対象となるのは珍しいことではない。また当該の作品の権利を保有する中国企業は、しばしば国内での販売前に自主的な検閲を行って規制を免れようとする。