米報道番組司会者、議会警察を痛烈非難 「トランプ氏支持者に扉を開いた」

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米報道番組司会者、議会警察を痛烈非難

ニューヨーク(CNN) トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に乱入して死者が出た事件の翌朝、米MSNBCテレビの報道番組「モーニング・ジョー」の共同司会者を務めるジョー・スカボロー氏は、トランプ氏支持者の議事堂への侵入を許した議会警察を厳しい口調で叱責(しっせき)した。またトランプ大統領については「今日刑務所送りにするべきだ」との見解を示した。

フロリダ州選出の連邦下院議員を務めた経歴もあるスカボロー氏は番組内で怒りをあらわにし、 あまりにも短時間かつ容易に警察が抑止力を失ったと批判。結果的にトランプ氏支持者による議事堂の包囲を許したと述べた。

そのうえで同氏は、放送禁止用語を交えながら、中に入ろうとするトランプ氏支持者のために警官隊が扉を開けてやったと憤慨。「みすみす議事堂内に乱入させた」と主張した。

さらに警官らが乱入者の背中を軽くたたいたり、一緒に写真を撮ったりしている画像に言及し、「彼らはご丁寧に扉を開けて、テロリストを迎え入れた。テロリストたちは扉に『メディアを殺せ』と落書きした」と付け加えた。

ワシントン首都警察によると混乱の中で4人が死亡。女性1人が警官に銃撃されたほか、3人が緊急の医療措置を受けた。

スカボロー氏は、こうした事態の責任はトランプ大統領にあると指摘。同日、議事堂に殺到した群衆は怒りに燃えるトランプ氏支持者や陰謀論者が多数を占めた。トランプ大統領は彼らに対し、大統領選に関する誤情報を吹き込んでいた。

トランプ氏とは友人だったこともあるスカボロー氏だが、番組内では「トランプ氏は暴徒だ。疑問の余地はない。彼は今日にも逮捕されるべきだ」「今日、米合衆国に対する反乱の罪で、刑務所に送られるべきだ」と訴えた。

またこれほどのレベルの暴力が米政府の建物にもたらされるのは、1812年に起きた米英戦争で英国軍がワシントンに押し寄せた時以来だとの見方も示した。

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