チャールズ1世所蔵、ティツィアーノが競売に 落札予想2.2億円超

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ティツィアーノの絵画「聖マルガリタ」= Sotheby's

ティツィアーノの絵画「聖マルガリタ」= Sotheby's

(CNN) かつてイングランド国王チャールズ1世が所蔵していたイタリアの巨匠ティツィアーノの16世紀の絵画が、米ニューヨークで2月1日に開かれるサザビーズのオークションに出品される。

この作品「聖マルガリタ」は、1649年にチャールズ1世が処刑された後、借金を清算する一環として、王室の配管工だったジョン・エンブリーの手に渡っていた。当時の共和政政府はエンブリーに対する借金の一部しか返済することができず、差額を芸術作品で埋め合わせた。

この時にエンブリーが選んだ24枚の中で、最も高価だったのが「聖マルガリタ」で、当時の時価はおよそ100ポンド(現代の価値に換算するとおよそ1万6108ポンド=約250万円)。サザビーズによると、オークションでは200万~300万ドル(約2億2000万~3億3000万円)の落札価格を見込んでいる。

サザビーズの専門家によると、ティツィアーノはチャールズ1世が作品を愛好していた画家で、欧州全土でも高く評価されていた。

「聖マルガリタ」の大きさは約2メートル。1560年代半ばに制作され、竜の体内から抜け出す伝説の聖女の姿を描いている。エンブリーから英国の議員や外交官などを経て現在の持ち主の手に渡り、ニューヨークにあるサザビーズのショールームで展示された後、オークションにかけられる。

同じ時期に英王立芸術院では、チャールズ1世が収集した芸術作品の展示会が開幕する。芸術愛好家として有名だったチャールズ1世のコレクションには、絵画として史上最高額の4億5030万ドルで落札されたレオナルド・ダビンチの「サルバトール・ムンディ」(世界の救世主)をはじめ、ラファエロ、ルーベンス、ヴァン・ダイクといった巨匠の作品が含まれる。

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