韓国アイドル、視線は中国から米国へ THAAD配備の余波

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パフォーマンスを披露する「SHINee(シャイニー)」のメンバー=3月、米ダラスのベライゾン・シアター

パフォーマンスを披露する「SHINee(シャイニー)」のメンバー=3月、米ダラスのベライゾン・シアター

(CNN) 韓国のアイドルたちによる米国ツアーの数がここ数年で急増しているが、その背景には、米軍が韓国に配備している高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)をめぐる中国と韓国との間の外交的な対立がありそうだ。

2013年に米国で行われたコンサートツアーの数は7つ。これが、14年と15年は14に増え、16年は20となった。今年はこれまでにすでに14のツアーが行われている。

Kポップを専門としている香港の制作会社エルフ・アジアの最高経営責任者(CEO)によれば、中国はこれまで韓国にとって最大の貿易相手国で、中国にも多くのKポップのファンがいたものの、THAAD配備の影響が大きかった。

中国は韓国のTHAAD配備について反対の姿勢を明確にしている。

こうしたことから、中国はもはや韓国のアイドルがツアーを行って収益をあげられる市場ではなくなった。

業界の情報筋によれば、この結果、韓国のアイドルは米国でのツアーを急増させているという。

Kポップに関連したニュースなどを扱うウェブサイトの共同創業者によれば、8年くらい前までは韓国のアーティストが米国でツアーを行うことは非常にまれだったが、今では当たり前になったという。

別の情報サイトのCEOも、THAAD配備に関連して中国でツアーが行えなくなったため、韓国のアイドルによる米国でのツアーは今年、過去最高を記録する可能性があるとの見方を示す。

中国の外務省は繰り返し、韓国に対する規制は行っていないと主張している。

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