人種差別発言のオーナー、NBAから永久追放

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人種差別発言のオーナー、NBAから永久追放

(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)ロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が人種差別的発言をしたとされる問題で、NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は29日、スターリング氏を永久追放処分とし、250万ドル(約2億5000万円)の罰金を科すと発表した。

この問題では芸能情報サイトのTMZなどが26日から27日にかけ、スターリング氏の発言とされる録音内容を暴露。シルバー氏によれば、スターリング氏もこれが自分の発言であることを認めたという。

永久追放処分に基づき、スターリング氏は試合や練習に立ち会ったり、クリッパーズの施設に出入りしたり、経営面や人事面の決定にかかわったり、NBAの理事会などに出席したりすることを禁じられる。

シルバー氏はさらに、クリッパーズを売却させるための措置をNBA理事会に提案すると述べ、そのために必要な賛成票は確保できるとの見通しを示した。

スターリング氏は1981年にクリッパーズを1200万ドルで買収した。経済紙フォーブスによれば、現在は5億7500万ドル(約590億円)相当の価値があるとされる。

クリッパーズは同日、「NBAとコミッショナーの決定を全面的に支持する」という談話を発表した。

チームのオーナーが永久追放処分となるのはNBA史上では初。大リーグ(MLB)では1990年代にシンシナティ・レッズのオーナーが人種差別発言で追放処分を受け、チームの売却を余儀なくされたことがある。

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