NASAの探査機カッシーニ、土星大気圏に突入して消滅へ

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カッシーニの観測ミッションを振り返る

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の探査機「カッシーニ」が13年にわたった土星観測のミッションを終え、15日に土星の大気圏に突入する。

大気圏突入の間も、アンテナが地球の方向を向いている限り、土星の大気の成分などに関するデータを送信し続ける見通しだ。

また、NASAの探査機「ボイジャー」が1980年代に発見した土星の環の現象についても探査する。この現象では、環から土星に雨のように降り注ぐ物質が大気を変化させていると思われる。カッシーニの探査ではこの物質と、大気を構成する物質について調査を試みる。

ただし残された時間は短い。カッシーニは高速で大気圏に突入してから約2分で燃え尽きて消滅する見通し。

大気圏には米東部標準時の15日午前6時半ごろ突入する。カッシーニが消滅した後の同8時ごろ地球に届く信号が、最後の通信になる。

カッシーニは11日に土星の衛星タイタンに最接近して「お別れのキス」を交わしていた。

土星の大気圏に突入させるのは、衛星への衝突を避けることが目的。これまでの観測から、タイタンともう1つの衛星のエンケラドスには生命が存在できる可能性があることが分かり、NASAではそうした衛星を地球の粒子で汚染させるリスクは避ける必要があると判断した。

カッシーニは7年かかって土星へ到達し、13年間にわたって観測を続けていたが、それでもまだ、地球上の微生物が空気も水もない環境でカッシーニに付着したまま生存し続けている可能性はある。

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