ベスビオ火山噴火で炭化した巻物、文章を初めて解読 断層撮影やAI駆使

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受賞チームが仮想的に平面化したパピルス/Vesuvius Challenge

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ベスビオ火山噴火の現場からは、1000点を超える炭化した巻物が回収されている。ベスビオ山はイタリアのナポリ近郊にある火山で、噴火により古代ローマの都市ポンペイとヘルクラネウムは火山泥に覆われた。米ケンタッキー大学によると、現在「ヘルクラネウムの巻物」と呼ばれる炭化した文書は、ユリウス・カエサルの義父の自宅から回収されたと考えられている。

解読された文章には、哲学者ピロデモスの記した言葉が書かれていた。ピロデモスは巻物が見つかった図書館のお抱えの哲学者だったとみられる。

ピロデモスは解読された文章の中で「快楽」について記し、手に入る物の豊富さが快楽の量に影響を与えるかどうかを考察している。最初の文章には「食べ物の場合と同じく、わずかしかない物の方が豊富に存在する物よりも断然大きな快楽を与えるとは、にわかには信じがたい」とある。

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