ティラノサウルス科恐竜の「最後の食事」、胃の中にそっくり保存 初の化石発見

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ゴルゴサウルスのイメージ図/Julius Csotonyi

ゴルゴサウルスのイメージ図/Julius Csotonyi

(CNN) 約7500万年前の北米に生息していたティラノサウルス科の恐竜、ゴルゴサウルスの化石について、最後に食べた獲物が胃の中にそっくり保存されていることが分かった。

米科学誌サイエンス・アドバンシズに8日発表された新研究によると、最後の食事は幼体の恐竜2匹の後ろ脚だった。

恐竜の内臓や食生活の確固とした証拠が化石に残されているのは珍しく、ティラノサウルス科の胃の中身が見つかるのは初となる。

この思いがけない事実により、今回の発見が一層わくわくする内容になった――。そう話すのは論文の共同筆頭著者で、カナダ・アルバータ州にあるカルガリー大学の准教授(古生物学)を務めるダーラ・ゼレニツキー氏だ。

「ティラノサウルス科は白亜紀後期のアルバータ州を闊歩(かっぽ)していた大型捕食動物。映画や本、博物館で誰もが目にしたことのある象徴的な頂点捕食者だ。2本脚で歩行し、非常に短い腕も持っていた」(ゼレニツキー氏)

ゴルゴサウルスは後の6800万~6500万年前に登場したTレックスの近縁種に当たる。Tレックスはティラノサウルス科で最大だが、ゴルゴサウルスはそれより少し小さく、おそらく成長しても9~10メートル程度だったという。

今回の若いゴルゴサウルスは350キロと馬以下の体重で、死んだ時の体長は4メートルだったとみられる。

年齢は5~7歳。食べ物の好みにはうるさかったようだ。

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