「世界最高齢」の野生ライオン殺される、19歳 ケニア

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ライオンの「ルーンキト」/Philip J. Briggs/Lion Guardians

ライオンの「ルーンキト」/Philip J. Briggs/Lion Guardians

(CNN) ライオンの保護団体「Lion Guardians」は14日までに、アフリカ東部ケニアで野生では世界最高齢のライオンの1頭とみられていた19歳の「ルーンキト」が家畜業者によって殺されたと報告した。

同団体によると、飢えてえさを探していた夜間に家畜の囲いの中に入り込んでいたという。

ルーンキトはアフリカでは最高齢の雄ライオンと考えられていた。

同団体は「10年前には10歳を超えて生き続けるライオンはいなかった」と指摘。ライオンの長寿化は大型ネコ科との間で土地の分かち合いを進めてきた地域社会の努力が要因とした。

世界自然保護基金(WWF)は、過去50年余にわたるエネルギー源などの需要の急増を受け、住民とライオンは土地や資源の確保をめぐって競争してきたと公式サイト上で報告。

エサとなる動物が減る中でライオンの行動範囲も広がり、時には保護区の外に出没することもあるだろうとし、家畜を狙って住民の居住地域を脅かす結果になると説明した。農家などはしばしば、報復行為や衝突を防ぐためライオンを処分する対応策を講じることになるとした。

Lion Guardiansによると、ケニアは過去40年間、最悪規模の干ばつに直面してきた。ライオンにとっては野生のえさの狩りがより難しくなったことを意味し、干ばつの終わりには住民とのもめ事が増える結末が目立つと述べた。

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