トンガ火山の噴煙、大気圏の3番目の層に到達 観測史上最高

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噴火開始から約100分後に静止気象衛星「ひまわり8号」から撮影された噴火の様子/Simon Proud/Uni Oxford, RALSpace NCEO/Japan Meteorological Agency

噴火開始から約100分後に静止気象衛星「ひまわり8号」から撮影された噴火の様子/Simon Proud/Uni Oxford, RALSpace NCEO/Japan Meteorological Agency

(CNN) 今年1月に起きたトンガの海底火山噴火で発生した噴煙は観測史上最高の高度に達し、地球を取り巻く大気の3番目の層に突き抜けていたという研究結果が、3日の科学誌サイエンスに発表された。

トンガ海底火山の噴煙は、大気圏に突入した隕石(いんせき)が分解して燃え尽きる「中間圏」に到達していた。中間圏は地球の約50~80キロ上空にあり、下には対流圏と成層圏、上には別の2つの層がある(成層圏と中間圏は乾燥した大気層)。

噴煙は最高で57キロの高度に達し、これまでの最高だった1991年のフィリピン・ピナツボ火山噴火の40キロや、82年のメキシコ・エルチチョン火山噴火の31キロを上回った。

研究チームは噴火地点の上空を通過した衛星の画像を使って噴煙の高さを確認した。噴火は1月15日にトンガ沖の南太平洋で発生。この地域は3基の気象衛星で観測されている。

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