希少種のシマウマ、過酷な干ばつで2%が死ぬ ゾウやラクダも犠牲に ケニア

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保護区付近の川へ向かうゾウ=9月25日、ケニア・カジアド/Fredrik Lerneryd/AFP/Getty Images

保護区付近の川へ向かうゾウ=9月25日、ケニア・カジアド/Fredrik Lerneryd/AFP/Getty Images

人と野生生物の衝突は、ゾウの死にも拍車をかけた。少なくなった餌や水を求めてゾウが人に近付くことが増え、何十頭ものゾウが殺されているという。

国連によると、ケニアは過去40年で最悪の干ばつに見舞われており、400万人以上が「食料不安」に陥り、300万人あまりが十分な飲み水を確保できない状況にある。

シマウマ保護団体は、餌となる牧草を補ってグレビーシマウマを干ばつから救う活動を国内の3保護区で展開。オリックスやバッファローなどの動物もその恩恵を受けているとマッキー氏は言い添えた。

一方、ゾウ保護団体のポープ氏によると、そうした介入を通じたゾウの保護活動は難しい。「例えば新しい水源を提供すれば、砂漠化を引き起こし、逆効果になりかねない」といい、同団体は迷い込んできたゾウとの衝突から住民を守る活動に専念している。

たとえ雨が降ったとしても、牧草が家畜に食べ尽くされていて減少する懸念がある。「最大の懸念は、牧草が過剰に食べ尽くされて、弱った土地が砂漠化し始めることだ。雨がやって来ても牧草が減り、その土地に対する圧力は増大する」とポープ氏は指摘した。

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