地球上のアリの数は2京匹、これまでの推計の2~20倍

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新たな研究結果によると、地球上には2京匹のアリが存在する/Paul Souders/Stone RF/Getty Images

新たな研究結果によると、地球上には2京匹のアリが存在する/Paul Souders/Stone RF/Getty Images

(CNN) 地球上に生息しているアリの個体数は2京匹とする推計が、19日の米科学アカデミー紀要に発表された。2京は1兆の2万倍に相当し、これまでの推計の2~20倍に上る。

論文共同筆頭筆者のドイツ・ビュルツブルクの研究者は20日、「アリの数の多さに驚いた」とCNNに語った。

「これまで科学文献に掲載されていた数字は、基本的には経験に基づく推測であり、実験によって得られたデータはほとんどなかった」「そこに我々の研究の新しさがある。我々は数多くの実験に基づく研究からデータをまとめた」としている。

これまでの推計では、地球上のアリの数は1000兆匹~1京匹とされ、地球上の昆虫の個体数の約1%を占めるとされていた。

これに対して最新の研究では、世界に分布するアリの観察に関する証拠をもとに数を推計。アリが生息する全ての大陸と主要生物群系を網羅して、1306の標本地点に関する465件の研究論文を調べた。

この80年におよぶ包括的な研究データをもとに、個体数や生息環境の推移を予測。例えば南米の森林など熱帯や亜熱帯に密集して生息する地上生活型のアリの数は約3000兆匹と推計した。

ただ、アリの数は農業の変化や森林の伐採によって影響を受けると研究者は指摘し、今回発表した数字は既に変化している可能性もあるとした。

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