月面衝突が予想される物体、米ではなく中国ロケットの残骸だった NASA発表

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NASAは、3月4日に月面衝突が予想されるロケットの残骸が、中国が2014年に打ち上げた月探査機「嫦娥5号」のT1ブースターと思われると発表した/Matt Cardy/Getty Images

NASAは、3月4日に月面衝突が予想されるロケットの残骸が、中国が2014年に打ち上げた月探査機「嫦娥5号」のT1ブースターと思われると発表した/Matt Cardy/Getty Images

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は14日、3月4日に月面衝突が予想されるロケットの残骸について、米スペースXの「ファルコン9」の第2段ではなく、中国が2014年に打ち上げた月探査機「嫦娥5号」のT1ブースターと思われると発表した。

月面衝突が予想される物体については、軌道力学の研究者で天体ソフトウェアの開発を手掛けるビル・グレイ氏の発表で明らかになった。同氏は15年の時点で、この物体は同年に米国の深宇宙気候観測衛星「DSCOVR」の打ち上げに使われたファルコンロケットの第2段だったと断定していた。

当初「WE0913A」と呼ばれたこの物体は、DSCOVRの打ち上げの2日後に、月の近くを通過した。

ほかの専門家やNASAもグレイ氏の説を支持し、NASAはロケットの軌道観測を続けていた。

しかしグレイ氏はこのほど、NASAジェット推進研究所のジョン・ジョルジーニ氏から指摘を受け、自身の誤りに気付いたと明らかにした。

「ジョンの指摘によると、DSCOVRの軌道は月にそれほど近くはなかった。DSCOVRが別の場所にいたのに、第2段が月の近くを通過するのは少しおかしい」(グレイ氏)

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