国際宇宙ステーション、2030年で引退 南太平洋に落下へ NASA

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米スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」から撮影された国際宇宙ステーション=2021年11月8日/NASA

米スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」から撮影された国際宇宙ステーション=2021年11月8日/NASA

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の運用を2030年末まで継続し、その後太平洋上に落下させる計画を発表した。

ISSは00年に打ち上げられ、19カ国の宇宙飛行士200人以上を乗せて、地球の上空を周回してきた。

NASAによると、民間の運営する宇宙基地がISSに代わって協調や科学研究を担う場となる。

「民間セクターはNASAの協力のもと、技術的にも経済的にも地球低軌道での開発・運用能力がある」。NASAは声明の中でそう述べている。

NASAの報告書によると、ISSは南太平洋の「ポイント・ネモ」と呼ばれる到達不能極に落下させる計画で、予算推定では31年1月にこの計画を実行する見通し。

ポイント・ネモはニュージーランド東部沖約4800キロ、南極大陸からは約3200キロ北部に位置する。米国、ロシア、日本、欧州の各国などは1971年以来、推定263以上の宇宙ごみをこの地点に落下させてきた。

ISSは推力制御を行って、「安全な大気圏突入」を保証するとしている。

報告書によると、引退までの8年間は「火星通過ミッション」としてISSの活用を予定している。

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