植物の開花が1カ月早く、生態系への懸念も 英研究
これを月ごとの気象データと照らし合わせたところ、開花の時期は平均で1カ月早まっていること、世界の気温上昇と強い相関関係があることが確認された。
世界の平均気温がこのまま上がり続ければ、春は毎年2月から始まるようになるかもしれないと、チームは指摘する。
ビュントゲン氏によれば、植物の開花が早くなると、それにつれて虫や鳥など周囲の生態系のバランスが崩れたり、農業に悪影響が及んだりする恐れがある。植物が「冬眠モード」から早く覚め、成長期に入った後で遅霜に見舞われた場合、果物などの農作物が全滅する被害も予想されるという。
英国以外でも、昨年3月には日本で桜の開花が1200年ぶりの早さを記録したり、2019年には米国を襲った熱波でヒマワリの開花が早まったりした例がある。