蚊に感染した細菌、ウイルスの媒介防ぎデング熱77%減 米医学誌

インドネシアで蚊を細菌に感染させる実験により、デング熱の症例が大幅に減少した/CHRISTOPHE SIMON/AFP/AFP via Getty Images

インドネシアで蚊を細菌に感染させる実験により、デング熱の症例が大幅に減少した/CHRISTOPHE SIMON/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) インドネシアで、ウイルスの媒介を阻止する細菌に蚊を感染させる実験が行われ、その結果デング熱の流行を低減させるのに役立った可能性があるとする研究結果が9日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に掲載された。

研究者らの報告によると、改変が加えられた蚊は3年にわたって繁殖し、この蚊が導入された地域では、デング熱の症例が77%減少した。

この蚊には、ボルバキアと呼ばれる細菌を感染させた。この細菌は、蚊の体内で生存するウイルスの能力に干渉するだけでなく、ボルバキアに感染した蚊のみが繁殖するように生殖機能を制御する。結果として、デング熱や黄熱病、ジカ熱を引き起こすウイルスを伝播(でんぱ)させない蚊が増えることになるという。

今回の研究には8000人超が参加し、うち半数は、改変を加えたネッタイシマカが生息および繁殖する地域で暮らす人々を対象とした。

その結果、改変が加えられていない蚊が生息する地域に居住する人々のうち、デング熱と診断された人々は9.4%だった一方、改変が加えられた蚊が放出された地域では2.3%だった。研究者らは介入による予防効果が77.1%だったと記している。

今回の研究に携わったガジャマダ大学のアディ・ウタリニ氏は、「インドネシアでは毎年、デング熱の症例が700万件を超えている」「インドネシアの町々に住む人々が、デング熱から解き放たれて暮らすことができる未来があり得ると思っている」と話した。

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