刑務所から集団脱獄、７人が依然逃走　当局が情報提供呼びかけ　米ニューオーリンズ

（ＣＮＮ） 米ルイジアナ州ニューオーリンズの刑務所から１６日に受刑者１０人が脱獄した事件で、捜査当局は１８日、まだ逃走を続けている７人について一般からの情報提供を呼びかけた。加担する者がいれば罪に問われると警告している。

受刑者の男１０人は１６日未明、トイレの裏の壁を破って刑務所から脱獄した。捜査当局は、何者かが手助けした可能性があるとみている。これまでに１０人のうち３人は発見され、拘束された。

ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事は今回の脱獄について、「進歩的な刑事司法制度」が失敗した証拠だとして非難。脱獄が起きた経緯については州司法長官事務所の主導で捜査すると表明した。

米連邦捜査局（ＦＢＩ）とランドリー知事は１８日、逃走中の７人の発見・逮捕につながる情報について、提供者への報奨金を引き上げると発表した。

ルイジアナ州警察は１８日の記者会見で、「友人や家族が手助けして彼らをかくまい、移動を手伝っている。我々が踏み込んだ時にはギリギリで手遅れだったこともあった」と説明。７人はまだルイジアナ州内にいるはずだとの見方を示した。

ＦＢＩの捜査員は「７人の危険な囚人が２日間以上も逃走を続けている」と述べ、どんな情報でも提供してほしいと市民に呼びかけている。