ロシア軍、ウクライナに最大規模のドローン攻撃 1人死亡、子どもら3人負傷
(CNN) ウクライナ軍は18日、ロシア軍が夜間にドローン(無人機)を使って今回の戦争が始まって以来最大規模の攻撃を行ったと発表した。和平を目指してウクライナ政府と直接交渉が行われる中でも、ロシア軍は攻勢を強めている。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は一晩にドローン「シャヘド」273機を使い、主にキーウ州の中部を攻撃した。
キーウ州知事によると、この攻撃で28歳の女性が死亡したほか、4歳の子どもを含む3人が負傷した。
ウクライナ議会のルスラン・ステファンチュク議長は18日、「空襲警報がほぼ9時間鳴り続けた。プーチン(ロシア大統領)の言う『平和への真摯(しんし)な願い』がこれだ」とSNSに投稿。この攻撃で住宅が破壊されて高層ビルが損壊し、ガレージで火災が起きたと述べ、「これはテロそのものだ」と付け加えた。

破壊された建物で消火作業にあたる消防士/Valentyn Ogirenko/Reuters
消防当局によると、この攻撃で火災が多発し、救助隊員55人が出動した。
現地の当局者によると、ドネツク州でも17日にロシアの攻撃で1人が死亡し、8人が負傷した。ロシア軍のドローンはヘルソン州やザポリージャ州も標的にしている。
一方、ロシア国営タス通信は18日、ロシア国防省の話として、ロシア軍が過去24時間でウクライナ軍のドローン75機を撃墜したと伝えた。