誰もが愛する70歳のタコベル店員、地元住民が63万円のチップ贈呈 米フロリダ州

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愛情が詰まったチップを受け取る「タコベル・ジョー」ことジョー・デチッコさん/WESH

愛情が詰まったチップを受け取る「タコベル・ジョー」ことジョー・デチッコさん/WESH

(CNN) 米フロリダ州にあるファストフードチェーン大手タコベルのドライブスルーで20年近く働き、地元の人たちに「タコベル・ジョー」と呼ばれて愛されてきた70歳の男性が、6095ドル(約63万円)のチップを受け取った。

チップを受け取ったのは、同州サウスデイトナにあるタコベルのドライブスルー窓口に勤務するジョー・デチッコさん(70)。客のことは誰でも友達と呼び、名前を覚えて常に笑顔を絶やさない。

地元の飲食業界で働く人を表彰しようと思い立ったトリシア・フィリッピさんが推薦を募ったところ、圧倒的な人気を集めたのがデチッコさんだった。

18日にフィリッピさんからチップの小切手を贈呈されたデチッコさんは涙を浮かべ、「これもお客様のおかげです。皆さんが私の中にある最高の自分を引き出してくれました。皆さんの助けなしでは不可能でした」「今後もこれに応えられるように最善を尽くし、私が出会う全ての人の心に明るい小さなロウソクをともします」とコメントしている。

フィリッピさんは、新型コロナウイルスが流行する中で苦境に陥った地元の飲食店従業員を支援するフェイスブックのグループを創設。自身の負担で50ドルのギフトカードを贈呈するキャンペーンを企画して、地元住民から推薦を募った。

「5分もたたないうちに、最初にノミネートされたのがタコベル・ジョーだった。彼をレジェンドと呼んだり、彼がどれほどみんなに愛されているかを書き込んだりするコメントが殺到した。そこで彼の当選が決まった時点で現金の寄付を募ることにした」とフィリッピさんは説明する。

寄付を募り始めると、わずか数時間で当初の目標額の300ドルを超え、数日で6000ドルを突破。寄付を寄せた人は300人以上に上った。

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