体の半分がオスで半分がメス、希少な小鳥を保護区で発見 米

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発見された「雌雄モザイク」のムネアカイカル/From Annie Lindsay/Powdermill Nature Reserve/Carnegie Museum of Natural History

発見された「雌雄モザイク」のムネアカイカル/From Annie Lindsay/Powdermill Nature Reserve/Carnegie Museum of Natural History

(CNN) 体の半分がオスでもう半分がメスという希少な鳥が、米ペンシルベニア州にあるカーネギー自然史博物館の自然保護区で見つかった。

同自然保護区でこうした鳥が見つかったのは15年ぶり。保護区に生息する鳥類約80万羽の中では5羽目だった。

今回発見されたのはスズメの仲間のムネアカイカル。通常、ムネアカイカルはオスとメスで色が違い、オスは翼の内側がピンク色、メスは黄色がかった茶色をしている。

パウダーミル自然保護区で発見された「雌雄モザイク」の鳥としては今回が5羽目となる/From Annie Lindsay/Powdermill Nature Reserve/Carnegie Museum of Natural History
パウダーミル自然保護区で発見された「雌雄モザイク」の鳥としては今回が5羽目となる/From Annie Lindsay/Powdermill Nature Reserve/Carnegie Museum of Natural History

しかし今回見つかったムネアカイカルは左右で体の色が違っていた。

これは「雌雄モザイク」と呼ばれる遺伝現象で、極めて希少性が高いことから、生態に与える影響について詳しいことは分かっていない。

同保護区のアニー・リンゼイさんは「恐らく恩恵は何もない」と話す。「繁殖能力に影響を及ぼすことは間違いない。メス側の卵巣が機能しているのかは分からない。もし機能しているとすれば、オスを引きつけて繁殖することができるかもしれない」

雌雄モザイクのムネアカイカルは、保護区の鳥を捕獲して識別コードの入ったアルミバンドを脚に取り付ける作業の過程で見つかった。

年齢は推定で1歳以上。つまり雌雄モザイクの状態で成体になるまで生き延びられたことを意味する。保護区ではこの個体から採集した羽毛のサンプルを使って遺伝子解析を行うことにしている。

雌雄モザイク現象は、クモや甲殻類、ニワトリなどにも発生する。

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