種を絶滅から救ったプレイボーイのゾウガメ「ディエゴ」、使命果たし引退

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ガラパゴス諸島に送られて交尾を繰り返し、種の保存に貢献したゾウガメのディエゴ/RODRIGO BUENDIA/AFP/Getty Images

ガラパゴス諸島に送られて交尾を繰り返し、種の保存に貢献したゾウガメのディエゴ/RODRIGO BUENDIA/AFP/Getty Images

(CNN) 南米エクアドルのガラパゴス諸島に派遣されて、メスたちと積極的に交流し、絶滅の危険にさらされていた種の存続に大きく貢献したオスのゾウガメが、使命を果たして引退し、野生に戻されることになった。

100歳のゾウガメ「ディエゴ」は、繁殖プログラムの一環として1960年代に米サンディエゴ動物園からガラパゴス諸島のエスパニョーラ島に輸送され、種の存続に大きな役割を果たした。

当時、エスパニョーラ島に残されていたゾウガメは、オス2匹とメス12匹のみ。

しかしディエゴが盛んに交尾を繰り返したおかげで、今では2000匹を超えるまでに回復した。ガラパゴス国立公園局の推計では、このうち40%がディエゴの子孫に当たる。

ルックスの良さで島での人気を獲得したというディエゴ/RODRIGO BUENDIA/AFP/Getty Images
ルックスの良さで島での人気を獲得したというディエゴ/Ted Aljibe/AFP/Getty Images

繁殖プログラムには計15匹のゾウガメが加わったが、ディエゴほど大きな役割を果たした個体はいなかった。

国立公園局がAFP通信に語ったところによると、約1800匹をエスパニョーラ島に戻した結果、自然の繁殖によって約2000匹にまで増えたという。

これでゾウガメたちが成長し、繁殖し、種として発展できることが確認されたと担当者は話している。

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